カリキュラム概要
日本の大学の卒業要件は「4年以上在学し、124単位以上を修得すること」(大学設置基準・第32条)と定められています。大学通信教育については、さらに「124単位のうち30単位以上は、スクーリングにより修得するもの」(大学通信教育設置基準・第6条)とされています。これに準じて通信教育部のカリキュラムを下記の通り設置しています。
書画コースのカリキュラムは大きく「総合教育科目」「学部共通専門教育科目」「コース専門教育科目」の3つのグループから構成されます。
■総合教育科目
すべて選択制です。
総合教育科目では、教養ある市民にとって必要な能力と知見を育てます。これは大きく3つの科目群に分けられます。まず、「論述基礎」「情報」「数学」「音楽」といった科目群。ものを見る力を養う「入門デッサン1〜5」もお勧めです。これらは社会のなかで自律的に生きるための基礎となる表現能力やものの考え方を身につける科目です。つぎに、「地域環境論」「生態学」以下、さまざまな学問領域の概要と基本的な問題を知るための科目群があります。最後に「世界単位を考える」「京都を学ぶ」「東北を学ぶ」「地域を探る」といった、人間の住む場所や地域のありかたを考える科目群があります。以上の3群は、1年次入学生はなるべく優先的に履修してください。もちろん3年次編入学生も、各自の関心に応じて適宜選択してください。
■学部共通専門教育科目
選択制ですが、卒業までに定められた単位数があります。
芸術を学ぶ学生にとって専門的な学習の基礎となる科目群で、人類の芸術活動がこれまでどのようなありかたを示してきたのかを歴史的に学ぶとともに、芸術を先人たちがどのように捉え、また理論化してきたのかを学ぶ科目群です。
■コース専門教育科目
書画コースの学生のみが受講可能な科目です。TR科目として「書画講義1~4」、TW科目として「書画演習I〜Ⅱ」、S科目として「書画I~V」「卒業制作」があります。
■その他
遠隔で受講できる上記の科目群を補うオプション的な科目として、対面での授業機会も設けられています。
京都芸術大学と東北芸術工科大学の一般公開講座「藝術学舎」のいくつかの講座は、それに合格することで本学通信教育部の単位に振りかえられます。講座の性格によって、総合教育科目(「学芸基礎講義」「学芸基礎演習」)、学部共通専門教育科目(「学芸専門講義」「学芸専門演習」)として認定されます。※藝術学舎取得単位の単位認定については、airU学習ガイド > 2教育課程> 9単位認定 > 3藝術学舎取得単位の認定 を参照してください。
CAP制
本学通信教育課程では単位の実質化をはかるためにCAP制を導入しています。履修する科目について、年間で適切な履修計画をたてることで十分な学習時間を確保し、授業内容を着実に身につけることを目的としています(詳細は「その他 >用語説明 >学部 >CAP制」を参照)。